【デュアルSIM自動切り替え計画】実行その2 HiroMacroを使って、デュアルSIMを自動切り替えさせてみた(成功)

というわけで、先日に引き続きまして、デュアルSIM携帯 Xperia M dualの2枚のSIMの自動切り替え計画の続きでございます。



 

ここまでの話の流れを簡単にご説明しときますと、世の中的には、SIMが2枚させる「デュアルSIM携帯」というのがありまして(海外のSIMフリーの携帯です)、その中でも日本のキャリアが採用している”WCDMA”という規格のSIMを2枚させるタイプのものを購入すれば、例えば

「SIM1にはドコモのSIMを挿し、SIM2にはソフトバンクのSIMを挿す」

という組み合わせで使って2回線を使い分けたり、

または、

「SIM1には通常のキャリアのSIM、SIM2にはMVNOのデータ通信専用のSIM」

というように挿して、主にはSIM1で通話をする形で運用して、Webサイトを見たりなどのデータ通信をしたいときだけSIM2に切り替えて使う、というような使い方もできたりします。

 

本当は2回線同時待受ができると、例えば「いつも使っている回線で電話の待ち受けをしつつ、2回線目のデータ通信SIMでLINEやメールを常時チェック(今どきは逆に、「LINEやメールが日々のコミュニケーションのメインで、電話も一応待ち受け」なのかもしれませんが)」という使い方ができて便利なんですが、現在世界で売られているデュアルSIM携帯は、残念ながら「2回線同時待ち受け」ができない、つまり、その都度2枚のSIMを切り替えて、アクティブになっているどちらか一方のSIMだけが使用できるという形なんです。

で、それはそれで仕方が無いとしながらも、「何とかして擬似的にでもデュアルSIM2回線同時待ち受け的なことが出来ないだろうか」というのが今回の「デュアルSIM自動切り替え計画」でして、前回第1弾は、まずは前準備としてXperia M dualのRoot取得をしたところまででした。

 

今回はその続き、第2弾は、Root取得した端末を使って実際に2枚のSIMの自動切り替えを試してみます。

使用するアプリはこちら、HiroMacroという、携帯の操作を録画するように記録して、それを自動実行させることができるアプリです。

HiroMacro Auto-Touch Macro

 

で、実際にSIMの切り替えをさせてみた動画がこちら。動画内でSIM1が通話用SIM、SIM2がデータ通信用SIMの環境で、「SIM1→SIM2に切り替え」「メールチェック」「SIM2→SIM1への戻し」を自動で実行させています。



何と、あっさりとSIMの切り替えを自動でさせることが出来てしまいました!

 

でも、できることならば、例えば「音声通話中は切り替えを実行しない」とか、いくつかの条件を付けて実行させたかったんですが、残念ながらこのアプリはそういった条件付けは出来ないんです…。

代わりに、”Times(繰り返し回数)” / “Interval(動作間隔)” / “Speed(倍速設定)”を設定できるので、例えば、「1800Sec(30分)おきに」「48回繰り返し実行」とかで設定しておけば、一旦動作させれば、それ以降、「30分に1度データ通信側のSIMに切り替えてメールチェックをしてから、通話用のSIMに切り替え戻す」という動作を48回、つまり1日間繰り返してくれるわけです。

HiroMicroの再生設定画面

 

ちなみに、「録画」した動作はテキストになってまして、こちらを編集することで微調整したりもできます。

HiroMicroの記録済みアクションの詳細編集画面

 

ただ、これだと、電話をしている最中でも勝手にSIMを切り替えてしまったりして、やっぱちょっと具合が良くないかも…。

 

ちょっと計算してみました。

アテクシ、プライベートで携帯で話す頻度は実は1日にせいぜい1〜2回程度でして、まあ、お休みでどこかに出かけた時なんかに友人や嫁さんと頻繁に電話で連絡をとりあうようなことがあっても、せいぜい1日5〜6回通話する程度かなと。1度アタリの通話分数は、まあ長くて3〜4分といったところでしょうか。これが深夜早朝時間を除く16時間くらいの間に発生している通話、という前提で、更にSIM切り替えを行う頻度を1時間に1度に設定したとして、 この通話時間中に、1時間に1度の約1分間のSIMの切り替え〜切り戻し動作がかぶってしまう確率を考えてみますと……。

「16時間(960分)の中にある4分×6回の通話」と、「その16時間の間に1時間に各1回、計16回行われるSIM切り替え〜切り戻しまでの1分間」が重なる確率

というコトになります。

続きは……誰か計算してくれませんかね……。

高校くらいまではこういうの得意だったんですけど。イヤ、社会人になってからも、考えてみれば、結構こういうの計算させられてましたが、最近はとんとやってないもんで、カンが鈍りました。

 

めためためんどくせいですが、おもいっきりざっくり計算するなら(多分間違ってますが)、

「960分の間の任意の1分間を16回選択して、それが960分の間の任意の4分×6回と重なる確率」

っつー感じ?

まず、「960分の間の任意の4分×6回」は割り算すると2.5%。つまり、通話している時間は全体の2.5%ということになります。でも、「重なる」っつーのは、最初の1秒とか最後の1秒が重なっても「重なる」なので、4分の前後にそれぞれ1分を足して、6分にして計算して、「960分の間の任意の6分×6回」ということで3.75%?

こんな低いんですかね……。

でもこれを毎日やるわけですから、100%÷3.75%で、26.6日に一度は通話中にSIMの切り替えが発生する計算になりますから、言われてみればまあそんなもんかなと。

でもそれって毎日6回各4分通話する人の場合の話で、これが例えば毎日2回しか話さないなら、発生確率はその1/3で、逆の26.6日×3=79.8日に1度しか発生しないことになりますな。

「半年に1回くらいなら許せる」ということなら、これをさらに1/2強くらい発生確率を下げれば良いわけで、SIMの切り替えを2時間半に1度にするとか、切り替えに掛かる時間を短くするとか、通話時間を短くするとか、そういったのの合わせ技でやっていけば、まあ、「半年〜1年に1回くらいしか問題は起きない」というくらいには持ってイケそうな気もしますな。

 

※後日追記:HiroMacro単体だと、スリープ状態では画面操作に入れないので、画面タップでスリープからの復旧ができるKnockrというアプリ(実際にはスリープしてないんですが)と組み合わせて使うようにしてみました。



画面タップで復旧→ロック解除パターン入力→SIM切り替え→不在着信のSMS受信を待つ→SIM切り戻し、の一連の作業を自動で実行させてます。

 

う〜ん。これ、もっと上手にブラッシュアップしてけば、デュアルSIM携帯+MVNO SIMの組み合わせ、格段に利用価値が高まっちゃうかも。

Xperia M dualも当然良い機種ですけど、ぼちぼち古さも感じさせられるようになってきたので、次はASUSのZenfon5(3G版のA501CG)あたり狙ってみようかな。

zenfone5 ZenUI

価格も2万円ちょいと値ごろ感出てますし、2GBメモリ搭載でサクサク、バッテリもXperia M dualの1,750mAhに対して2,100mAhと2割ほど容量が大きく、なによりもZen UIがイカしますしね〜。

zenfone5 ゴールド

LTE版ならCPUもクアッドコアで更にサクサクなんですけど、こっちはまだデュアルSIM版が出てないので、これが出てくるのを待ってみるという手もアリかも。

まあでも、どうせ1万円以上高い値段で出てくるんだろうし、最新モデルを狙うより3GデュアルSIM版の方が良いですかね。

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