【夏休みに向けて探してみました】この夏ぜひとも読ませたい小学校低学年向けの本

お子さまがたが夏休みに突入で、それにあわせて両親も早めの夏休み、というご家庭も多いかと思いますが、子どもの夏休みってホント長いですよね。

うちの子たちも先週一杯で小学校と幼稚園が終わって、海の日の3連休は早速海に遊びに行ってきました。長い長い夏休み、遊ぶのが仕事の子どもが毎日毎日たっぷりと遊ぶのは当然のこととして、夏休みの宿題をスケジュールを立てて計画的に進めつつ、勉強以外でもいろいろな経験をして学んで欲しいものです。

 

ところで夏休みの宿題といえば、うちは上の子が小学校1年生なんですけれど、宿題の1つに「本を5冊以上読むこと」というのがありまして、読書自体は好きで日頃から結構読んでるんでまあ問題ないかなと思ってたんですけれど、いざ探そうとしてみると、小学校1年生で読める本って意外と少ないんですよね。

小1なので絵本みたいなのでもいいんでしょうけれど、本人的にはそういうのはちょっと物足りないみたいで、とはいえ、しっかりとした本になってくると、まだ習ってない漢字が出てきたり、ページ数も多くて読むのもちょっと大変だったりして…。

実際に僕も探してみたんですけれど、本屋なんかに行って児童向け書籍の棚をチェックしても、小学校2〜3年生以上を対象にしているくらいのものはたくさんあっても、小学校1年生が、入学わずか3〜4ヶ月の段階で夏休みに読めるレベルの本というのは結構少なかったりして…(恐らくこれは、商売としての側面も大きくて、「小学校1年生を対象としたマーケット」というのが、それ以上の年齢を対象としたマーケットに較べてあまり売れない、この歳ではまだそれほど本を買わない、というような部分もあるのかなと。出版はされていても、街の中小規模の本屋さんの、限りある本棚スペースに置けるほど高い優先順位には入って来られないとか)。

とはいえ、「ちょうど良い本がありませんでした」というわけにもいかないので、親バカなバカ親として本気で色々と探してみたところ、意外とおもしろい本も見つかってきたりして、せっかくなのでその結果をちょっとまとめておきたいかなと。

 

まず最初に発見したのはこちら、寺村輝夫さんの「王さまシリーズ」のフォア文庫版

小学1年生の長男用の児童向け書籍 「王さまばんざい」表紙

たまごが大好きな王さまのお話です。このシリーズがどのくらいメジャーなのかは知りませんが、いまから40年近く前、ものごころついたときにはすでに実家の本棚にこのシリーズの本4〜5冊ありました(たぶん兄たちが読んだののお下がり)。何度も何度も楽しく読み返した記憶がよみがえって、迷うことなく「ぼくは王さま」と「王さまばんざい」を購入。

 

(「ぼくは王さま」表紙裏と、第一話 ”ぞうのたまごのたまごやき”の本文)

小学1年生の長男用の児童向け書籍 「ぼくは王さま」表紙裏

小学1年生の長男用の児童向け書籍 「ぼくは王さま」ぞうのたまごのたまごやき

ユーモア溢れる感じがサイコーです。

 

(こちらは「王さまばんざい」の本文)

小学1年生の長男用の児童向け書籍 「王さまばんざい」中身

児童向けの文庫の中でも最もフォントサイズが大きい部類の本で、使われている漢字のレベルなどからしても、恐らくジャスト小学校1年生向けという感じかなと。

 

続きましてはこちら、講談社青い鳥文庫から出ている星新一さんのショートショート傑作集「おーい でてこーい」

小学1年生の長男用の児童向け書籍 星新一「おーい ででこーい」表紙

僕が初めて星新一作品を読んだのは小学校2年生のときでした。仲が良かった友人が「ボッコちゃん」を貸してくれて、一気にハマって、立て続けに10冊位を読んだような記憶があります。エジソンとか野口英世の伝記も好きでしたけれど、こうやって考えてみると、「好きで読んだ」本の一番最初は星新一作品だったのかもしれません。

小学1年生の長男用の児童向け書籍 星新一「おーい ででこーい」表紙裏

小学1年生の長男用の児童向け書籍 星新一「おーい ででこーい」目次

“ボッコちゃん”も収録されてます。

 

青い鳥文庫にも当然色々と対象年齢の幅があって、恐らくこの本は、青い鳥文庫の中ではもっとも対象年齢が低いくらいに分類される本だと思います。

小学1年生の長男用の児童向け書籍 星新一「おーい ででこーい」1

とはいえ、「王さまシリーズ」よりは若干フォントも小さく、漢字も少しだけ多め。少しひねりの効いている内容面も加味すると、もしかすると小学校2年生向けというくらいかなという感じでしたけれど、小1の息子でも十分に読めましたし、面白かったらしく何度も読み返してました。

ちなみに同じ青い鳥文庫から、傑作集その2「ひとつの装置」も出てます。

 

青い鳥文庫の同じ系統(というのはちょっと乱暴かもしれませんが)で発見したのがこちら、小松左京さんの「宇宙人のしゅくだい」

小学1年生の長男用の児童向け書籍 小松左京「宇宙人の宿題」表紙

小学1年生の長男用の児童向け書籍 小松左京「宇宙人の宿題」表紙裏

小学1年生の長男用の児童向け書籍 小松左京「宇宙人の宿題」目次

ユーモアあふれるSF作品が25本収録されてます。大人が読んでも面白いです(それは「王さまシリーズ」も星新一作品も一緒のことですが)。

(収録1作品目 ”算数のできない子供たち”書き出し)

小学1年生の長男用の児童向け書籍 小松左京「宇宙人の宿題」算数のできない子孫たち1

小学1年生の長男用の児童向け書籍 小松左京「宇宙人の宿題」算数のできない子孫たち2

こちらも、文字サイズ/漢字のレベルは「おーい でてこーい」と同じレベル。小学校1年生でも十分読めます。

 

最後はこちら、ちょい番外編的になりますが、「ハリー・ポッターシリーズ」です。

小学1年生の長男用の児童向け書籍 静山社ペガサス文庫版「ハリーポッターと賢者の石」表紙

ちょっと前に地上波で映画のシリーズ1〜4を放送してたのを録画したんです。

で、それを休日の真っ昼間から観るのは避けたかったので、休日の夕飯どきに家族揃って観てたんですけど、話が長いので(たぶん1作2.5時間くらい)当然週末の夜だけじゃ見終わらない。僕を除く残りの家族たちはその続きを平日の夜に観るのでOKなんですが、僕1人だけ全作品とも途中までしか観ていないという非常に中途半端な状態になりまして…。これ、結構モヤモヤするんです。っつーか、軽く虐待に近い感じ…?

というわけで、その精神的苦痛に対処するために、「そのうち子どもたちも読むから」という名目で、お父さん用に購入。

 

映画の1作分が、上下巻または上中下巻のセットになってます。

ハリーポッター1〜3 静山社ペガサス文庫_[0]

 

静山社からは、ハードカバー以外に文庫版が2種類が出てまして、こちらは全部の漢字にルビがふられている「静山社ペガサス文庫」版です(ルビ無しの通常文庫版と2冊並べて比べて読んでみたんですが、ルビがふられている以外は、基本的には内容は全て一緒のようでしたので、小さいお子さんも読む前提であれば「ペガサス文庫」版を選んでおくのが宜しいかなと)。

小学1年生の長男用の児童向け書籍 静山社ペガサス文庫版「ハリーポッターと賢者の石」書き出し

ここまで紹介した本よりも、もうちょっとフォントも小さく、漢字も多い感じ。小学校3〜4年生以上向けというところでしょうか。

でも、話はめちゃめちゃおもしろかったです。シリーズ合計4億5千万部は伊達じゃありません。とりあえず購入した3作分6冊、購入後わずか5日で読みきっちゃいました。これはひざびさに「マジ買ってよかったよ」レベルの買い物だったと思ってます。

 

小1の息子にはちょっとレベルが高い感じですが、全ての漢字にルビが振られてて読もうとすれば読めるので、ちょくちょく読んでるみたいです。

小学1年生の長男用の児童向け書籍 静山社ペガサス文庫版「ハリーポッターと賢者の石」インチキ呪文「お陽さま、雛菊...」

多少難易度が高くても、先に映像で観てる分、それなりに読みやすいのかも知れませんね。

 

以上、ざっとですが、小学校低学年向け(と、一部、お父さん)の「夏休みの本」、ご紹介させていただきました。「この夏は子どもに読書をたくさんさせたいな」とお考えの、小学校低学年のお子様を持つお父さまお母さまのお役に立てましたらば幸いです。

それにしても、シリーズ4作目、「ハリーポッターと炎のゴブレット」早く読みたいんですけど…。こんなハマるんだったら、シリーズ全7作が全部入ってる「箱入り20巻セット」を(親が読んでることは内緒にして)ジジババからの誕生日プレゼントか何かで贈ってもらえばよかったかも…。


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