パタゴニア ナノパフジャケットの擦り切れと修理 その2

さて、先日勢いに任せて書き散らかした「ナノパフジャケットの修理」ですが、Amazonで注文した修理キットが到着して修理を実施したので、その経過をちょっと書いておきたいと思います。


まずこちらが届いた修理キット。正式名称は「河口株式会社製 ナイロン用補修シート」でした。
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黒と透明を購入。どちらも300円弱。

傘とかレインコートの補修にも使えるようなものだそうです。簡単には剥がれなさそうな感じ。
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で、早速黒の方を適当な大きさにカットして、更に、剥がれにくくなるように四隅を丸くカットします。
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小さなほつれに対して、ずいぶん大きく作ってしまった気もしますが、ま、良いでしょう…。


貼ってみました。
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貼ってみた感じ、粘着テープは結構しっかり目で簡単には剥がれなさそうです。


かなり大胆に貼ったわりには、裾という場所もあってか、あまり目立ちません。
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結構良い感じっぽい。馴染んでシワとかも入ってきたら更に目立たなくなりそうな予感。


さすがパタゴニアの店員さん推奨の(?)方法だけあって、修理に出したのと遜色ない仕上がりになっているような気がします(パタゴニアに修理に出せば同じ素材の当て布をしてくれるので、これより良い仕上がりなのは当然ですが、恐らく費用も数千円、期間も3ヶ月くらいかかかるわけで、僕は自分で直せるこっちの方法で十分だったかなと)。

もっと丁寧に必要最小限のサイズにカットして貼り付けたら、恐らくパタゴニアに修理に出すよりもコチラのほうが上くらいの仕上がりも目指せそうです。

これで今年の冬も安泰だな…。


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パタゴニア ナノパフジャケットの擦り切れと修理

一昨年買った自分の中での大・大・大・大・大ヒット商品に、パタゴニアのナノパフという素材のジャケットがあります。


このジャケット、一見薄手のダウンセーターのような感じなんですが、中のインサレーションがダウン(羽毛)ではなくナノパフという化繊素材になってまして、ともかく使い勝手が良いです。


確かにダウンセーターよりも若干温かさは劣るんですが、ともかく軽い(保温力も、関東だったら真冬もコレ一枚で過ごせてしまうくらいで、雪山に登るとかでなければ十分なくらいの力はあります)。

山に行く人が携行用に丸めてみたところ、同じサイズのダウンセーターの3/4くらいのサイズになったと言ってましたし、実際、着ていることを感じさせられないくらい薄くて軽いのに、とても温かい。

この軽さと温かさのバランスが絶妙といいましょうか何といいましょうか…。



僕の日常生活の中のワンシーンを使ってその魅力を説明してみますと、例えば真冬の1月の朝5:30、海に向かうために車に乗り込むと車内は当然零下なわけです。

キンキンに冷えた車内が暖房が効いて暖まるまでには普通に20分くらいかかるわけですが、そのあいだに首都高に乗ってしまうことになるわけで、ナノパフジャケットを入手するまでは、上着を重ね着してゴワゴワ状態で肩こり気味になりながら目的地まで運転し続けてました(高速運転中にコートを脱いだり出来ないので)。

でも、このジャケットを手に入れてからは、0度程度の寒さならこれ一着で十分防寒できるので、身軽に海に向かえてます。


しかもこの薄さがまた絶妙に使い勝手を良くしてくれてます。

上記の様にアウターとしても着られるんですが、そもそも「ダウンセーター」のナノパフ素材版なわけで、しかもダウンのものよりも更に薄くて軽いので、当然「セーター」、つまりインナーとしても着られるわけです。

ジャケットやレインコート的なものの下にも普通に着られるので、重ね着のバリエーションもかなり柔軟にできます。


その他にも、ダウンと比べて湿ってもゴワゴワにならなくてメンテナンス性が良いとか色々メリットがあるんですが、冒頭からいきなりかなり熱く語ってしまったので、とりあえずのところはココらへんにしておこうと思います…(以前からナノパフを絶賛したくてしょうがなかったので熱がこもってしまいました…。すんません…)。


で、なんで唐突にこのナノパフジャケットの自慢をし始めたかと言いますと…。

擦り切れてきちゃったんです…。


上記のように、2シーズン、かなりのヘビーローテーションで使い倒したところ、ジャケットのサイドの裾が擦り切れてきちゃいまして…。

パタゴニア ナノパフ ほつれ1

リサイクル・ポリエステル100%のシェルが擦り切れて、中のナノパフ素材が見えてきてしまってます…。
パタゴニア ナノパフほつれ2


とっとと修理に出せば良かったんですが、生来のものぐさが祟りまして、急に寒くなってきたこの時期まで放置しちゃってました…。


で、先日パタゴニアの店舗に修理に出しに行ったんですが…。


パタゴニアの店員さん「すいません…。実は今、修理が非常に立て込んでまして、今(10月上旬)にお預かりしても、修理の上がりが年明け位になっちゃいそうなんです…。すいません…」

という残念なお言葉を頂いてしまいました…。

1月上がりでも良いかなと思ったんですが、それはやはり不都合があろうか?というコトで悩んでいると…。


パタゴニアの店員さん「ナノパフって細切れでなく一塊の素材なので、多少穴が空いていてもダウンみたいに中身が出てきちゃったりはしないんですよ…」「修理が立て込んでいて本当に申し訳無いんですが、とりあえずそのまま使っていただいても問題ないと思います。ほつれの部分が気になるようだったら市販のダウン修理キットでシェルを直してご使用頂いて、春先に修理に出して頂くというのはどうでしょう…?」

という説明と提案をいただきました…。


んで、よくよく考えたら、そもそもパタゴニアに修理に出しても、擦り切れた部分に同素材の当て布をしてくれるだけなはずなので、じゃあ自分でやっちゃうか、ということで、自分で修理してみることにしました。

早速ネットでシェルの修理キットを探して購入。


透明と黒(僕のナノパフジャケットは黒なので)、両方あったんですが、価格が300円以下と安かったので、とりあえず両方買っておきました。

修理キットは近日中に届く予定なので、その際の様子はまたアップさせていただきたいと思います。


そういえば、パタゴニアでトートバッグ衝動買いしました…。
パタゴニアのトート1

なんかシンプルで可愛らしかったもんで…。


ちなみに、日本のパタゴニア直営店の店員さんには申し訳ないんですが、パタゴニア製品って、コストコやAmazonだと相当安く買えますよね。

ナノパフにしても、日本の直営店だと27,300円で売られてますが、コストコやAmazonでは普通に1万円台で売ってます。

何故こんな大きな違いがあるのかといいますと…。

そもそも日本の直営店が、海外の直営店に比べてめちゃめちゃ割高で売られてるからなんですよね…。

パタゴニアのUSサイト(通常では日本からアクセスしようとすると日本のサイトに飛ばされますが、URLを直打ちすればアクセスできます)で確認すると、日本で27,300円のナノパフジャケットはアメリカでは199ドル≒16,000円で売られますから…。

なので、並行輸入品だと相当安く買えてしまうわけで…。

Amazonも結構頑張っていて、直営店よりはかなりリーズナブルな価格で出ているものがありますので、興味が有る方はチェックしてみてください。


※後日談:届いた修理キットで実際にナノパフジャケットの修理をしてみました。その際の模様はコチラで。

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【改めて確認してみました】災害時の断水対策と水、食料の備蓄量

ウチには小さな子供が2人いるせいか、たまにふと大震災とか災害時の備えのことが気になって、2~3ヶ月に一度くらい非常食とか災害の備え関係の話を書いてます。


で、先日猛威をふるった台風17号Jelawat(ジェラワット)の際、静岡で自宅が停電した方のお話を聞いて、またまたちょっと気になったことがあったもので。


その日の停電自体は1時間程度だったんですが、わずか1時間の停電でも実際に結構困ったことがあったんだそうです。

何に困ったのかというと、「マンションだったので水道用のポンプも停電で停止してしまい、水道が使えなくなった。蛇口から水が出ないことは当然として、トイレにもいけなくなった」ということだったそうで。


この話、マンションだったからというよりも、「実際に水道が停まったら先ず何に困るのか」というあたりを如実に物語っている気がしまして…。


今回は台風が原因だったのでほんの1時間程度の話で済んだわけですが、コレが震災だった場合、例え家屋が倒壊などしなくて、震源地からそれなりに離れた場所であっても、普通に1日2日間は水道が停まる可能性はあるでしょう。

参考までに、東日本大震災の際の断水状況について調べてみました。


こちらが東日本大震災の際の仙台市の断水状況(厚生労働省「平成23年(2011年)東日本大震災水道施設被害等現地調査団報告書」第三章より抜粋)。
東日本大震災 仙台市 断水復旧

仙台市では約50%にあたる23万世帯以上が断水し、その断水数が減り始めているのは3月15日以降です(グラフ中の青い棒グラフ)。つまり、断水が発生した地域では、早くとも復旧開始までに4日間を要したということです(ちなみに、全体としての復旧が概ね完了したのは3月29日。18日後ということになります)。

あの未曽有の大災害に対してこの程度の日数で復旧を実現した日本という国、そしてそれに携わった方々というのは本当にスゴイなと改めて関心させられ頭が下がりますが、現実問題として、少なくともこの程度の断水は普通に起きる可能性があるという認識が必要なわけです。


そして、断水期間中の給水車による給水状況ですが、こちらは3月12日段階で23台の給水車が配備され、その後、1日あたり5~10台程度が継続的に追加、3月19日段階で最大の75台までが手当されています(グラフ中の黄色三角折れ線)。

この75台という数字が「必要にして十分」な数字であったとして、少なくともその状態に至るまでには1週間前後を要したわけで、断水発生地域の方々は(地域によって当然ばらつきはあるとは思いますが)1週間程度は水の不安を抱えつつの生活を送っていたものと想像できます。


参考その2:こちらは日本全体での断水被害/対応状況。
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グラフはやはり同じような形を示しています。


今回、何だか急に真面目な感じになってしまって、僕自身も戸惑っております…。

が、災害時に実際に起きたことを数字で振り返っておくというのはとても重要なことだと思うので、今日のところはこの感じで続けていきたいと思います。


で、話を戻しますと、断水が発生した場合に何が困るかというと
(1)飲料水
(2)洗い物に必要な水
(3)トイレ
(4)お風呂
というあたりなわけです。

(2)の洗い物は、衣類は我慢、食器類はサランラップを食器に巻くことで洗わなくて済むようにする、という対処方法が取れます。

(4)のお風呂も同様に我慢すれば良いとして、問題は(1)の飲料水と(3)のトイレなのかなと。

いずれも最大で1週間程度、恐らく3日目くらいには、少し離れた場所まで給水しに行くなり避難所に行くなりすれば何とかなる状態になっているとは思いますが、被災直後の1~2日程度は、場合によっては水の入手が非常に困難な状態に陥ることがあり得るのかな、と。


つまり、最低でも3日間、出来れば1週間程度の飲料水とトイレの対処を考えておくことが必要、という事になるわけです(これはこの下で引用させていただく「地震情報サイトJIS-防災マニュアル準備編」の目安とも一致します。東日本大震災程度の被害/復旧状況であれば、実績的にもこの程度の所要期間で応急対応がとれたということです)。


地震情報サイトJIS-防災マニュアル準備編によれば、人間1人が一日に必要とする飲料水はおよそ3リットル。

で、トイレは普通1日に7~8回程度行くんだそうです。

なので、モデルケースとして大人2人+子供2人の4人家族で考えた場合、1日に必要な飲料水は12リットル、加えて食料備蓄が12食、トイレは30回程度という計算になります。


コレに3日間、7日間をそれぞれかけてみると

【4人×3日間】
飲料水36リットル
食料36食
トイレ90回

【4人×7日間】
飲料水84リットル
食料84食
トイレ210回

ということです。


で、話を一番最初に戻しますと、上記の必要な備えに対して何が気になったかというと…。

全部ですね…。


飲料水も食料も一応災害時用にストックをしてはいますが、どこかで軽く考えているようなところがあって、実際に「84リットル、84食」をきちんと確保できているかどうか、計算までしていませんでした。

トイレに至っては、今のところ用意していません(今回はまずコレが気になったわけですが)。

ま、トイレについては、小の方は大人はできるだけ我慢しつつ最悪使いまわしたりすれば良いとして、それでも1人3回×4人×7日、84回分くらいの簡易トイレは用意しておくと安心かなと。


「1人21、4人家族なら84」をキーワードに、飲料水と保存食とトイレを確認し直そうと思います。

・水なら500cc×48本のものを×4セットで96リットル。
・食料は1食500kcalくらいを必要量と想定して、84食42,000kcal程度。
・簡易トイレは30回分を3セットで90回分。
という感じですね。


この前提でちょっとピックアップしてみます。

【飲料水】
クリスタルガイザー500ml×48本 賞味期限2年(×4セット必要)


【保存食・お菓子】
缶入カンパン 100g×24個 5,400円 賞味期限5年
1缶410kcal×24缶で9,840kcal
(1kcalあたり0.54円)


イナバのタイカレー缶 24缶セット 2,980円 賞味期限3年
1缶134kcal×24缶で3,216kcal
(1kcalあたり0.92円)


ホーメル スパム缶 394円 賞味期限3年
1缶320kcalを5缶準備しておくとして1,560kcal 1,970円
(1kcalあたり1.23kcal)


アルファ米 白米 1食294円 賞味期限5年
1食366kcalを5食用意しておくとして1,830kcal 1,470円
(1kcalあたり0.80円)


アルファ米 五目ごはん 1食307円 賞味期限5年
1食377kcalを5食用意しておくとして1,885kcal 1,535円
(1kcalあたり0.81円)


アルファ米 山菜おこわ 1食339円 賞味期限5年
1食361kcalを5食用意しておくとして1,805kcal 1,695円
(1kcalあたり0.93円)


フリーズドライ 親子丼 4食セット 1,050円 賞味期限1年
1食92kcal×4食で368kcal
(1kcalあたり2.85円)


フリーズドライ 麻婆なす丼 4食セット 1,050円 賞味期限1年
1食102kcal×4食で408kcal
(1kcalあたり2.57円)


リッツ 保存缶Sサイズ×10セット 2,900円 賞味期限5年
一缶1パック227kcal×3パック入りの10セットで6,810kcal
(1kcalあたり0.42円)


ビスコ 保存缶 5枚×6パック×10個 3,230円 賞味期限5年
5枚で106キロカロリーなので6,360kcal
(1kcalあたり0.5円)


井村屋 えいようかん 5本入り 450円 賞味期限5年
1本171kcalなので5本で855kcal
(1kcalあたり0.52円)


カロリーメイト 4本入り×10セット 1,380円 賞味期限1年
1本100kcalなので40本で4,000kcal
(1kcalあたり0.34円)


フルーツグラノーラ800g入り 794円 賞味期限8ヶ月
3,552kcal(1kcalあたり0.22円)


上記合計で13種類、結構沢山あるように思えますが、カロリーとしては合計42,489kcalと4人家族の一週間分ちょうどくらいのボリュームです(内容としては、主食系が63食分、カロリーメイトやビスケットなどのお菓子系が40食分くらい、加えてスパムとカレーが40食分のおかず、という感じ)。


カンパンの保存性と対カロリーパフォーマンスはさすがという感じですが、「カロリーを確保する」という意味では、お菓子系も相当強いです。

フルーツグラノーラやカロリーメイトは賞味期限が短めですが、フルーツグラノーラは800g入の大きな袋をネットで買うと普通にスーパーで買うよりも相当割安らしいので、定期的に2袋くらいストックしつつ朝食などで消費していくと良いかもしれません。


ちなみに、保存食の保存には「ローリングストック法」という方法を用いると良いらしいです。

簡単に言うと、「必要量の2倍の量を購入しておいて、それを半分使い切ったら(ストックが必要量と同じになったら)また必要量1回分を買い足す」という方法で、こうすることで賞味期限切れもストック切れもどちらも防げるんだそうです。

ただし、最初に購入したもので一番最後まで残っているものは2回目の購入時までストックされていることになりますので、だいたいその賞味期限の半分くらいの期間(例えば3年のものは1.5年)で必要量一回を使い切るくらいのペースで消費していく必要があります。

消費する一回分の量は家族の1週間=21食分ですので、例えば3年のものを1.5年で消費するのであれば、月に一回保存食から消費する様にするくらいでちょうど良さそうです。

「毎月第1日曜日のお昼ごはんは保存食を食べる」などのルールを決めると忘れずに消費していけて良いかも知れませんね。


忘れちゃいけない肝心のトイレはコチラです。

【トイレ】
簡易トイレ30回分(×3セット必要)


とりあえずは簡易トイレとアルファ米、リッツ缶とフルーツグラノーラあたりを買い足しておこうかなと…。

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